教育・文化・学術分野、民間団体・地方自治体の交流協力

モンゴル国と日本は1974年9月23日に文化交流取極を締結し、2014年は40周年記念を迎えています。モンゴル国は1976年から日本に研究者、1980年から留学生を派遣し始めました。現在、日本で学ぶ留学生数においてモンゴル国は第11位ですが、人口1万人あたりで3.98人は第1位です。

両国の教育・文化・学術分野での交流は活発に発展しています。2009年2月にはオトゴンバヤル文科相、2013年11月にはガントムル文科相がそれぞれ訪日しています。日本はモンゴルの人材育成を強く支援してきました。2013年現在、モンゴル国から1138名の留学生が、経済・情報技術・医学・文化などの専門で学んでおり、うち216名は日本政府奨学生です。日本の文科省の奨学金で年に約70名、人材育成支援無償(JDS)で18名、その他JICAの短期研修に10~20名が参加しています。

2014年には、モンゴル国と日本国の政府間で、モンゴル国の産業分野の人材育成のための総額75億3500万円の「工学系高等教育支援事業」を2023年3月までの期間で実施し、1000名以上の学生・教師を段階的に育成する契約が結ばれました。

11月にはモンゴル国教育科学省と日本の国立高専機構との間で、この事業を成功裡に進めるための覚書が交わされました。

日本国政府は1984年よりモンゴル国に対して政府開発援助(ODA)の枠組みで文化無償資金協力を供与し、2012年度まで合計14億4220万円相当の22案件が実施されました。また「草の根」無償の枠組みで幼稚園・小中学校・学生寮の改修・建設などの多くの事業が行われています。

日本国政府により実施されているアジア・太平洋諸国の3万人の青少年を対象とする「JENESYS (21世紀東アジア青少年大交流計画)-2.0」により、モンゴル国から300人が訪日しています。この計画では日本語や日本文化を学習しているモンゴルの高校生・大学生や自然科学系で学ぶ学生が日本を訪問し、日本に対する理解を深めています。

1975年よりモンゴル国立大学と東京外国語大学・大阪外国語大学(当時、現「大阪大学外国語学部」)は、モンゴル語・日本語教員の交換交流を行なっています。モンゴル国の大学では1975年より日本からの留学生を受け入れ、今日、7名の留学生がモンゴル語を学んでいます。日本では10以上の大学でモンゴル語講座が開かれており、モンゴルの歴史・文化・政治・経済などの研究を行う300名を超える研究者が加盟する「日本モンゴル学会」が活動を行なっています。

また、考古学・古生物学・民俗学・生化学・文化財保護など多くの分野で研究者が共同研究を行い、専門機関の協力も拡大しています。モンゴル国の教育文化科学省文化芸術政策局と日本の東京文化財研究所は、2008年に有形・無形文化財の保護と専門的人材育成を目的とする協力覚書に署名しました。

1991年以降、モンゴル国と日本は、お互いの国で「日本週間」「モンゴル週間」など映画・美術展・芸術公演などを定期的に開催しています。1999年には「第一回モンゴル・日本文化フォーラム」が東京で開催され、その後2000年・2007年・2010年にウランバートルで開催されました。

「大モンゴル国建国800周年」の2006年には『日本におけるモンゴル年』、外交関係樹立35周年の2007年には『モンゴルにおける日本年』、また、文化交流取極締結35周年・外交関係樹立40周年には、両国国民の相互理解と信頼関係を強化し交流・協力を深めるために、芸術・文化の多くの行事が行われました。

2014年の文化交流取極締結40周年記念では、8月に駐日モンゴル国大使館と日本の国会の3つの友好議員連盟と市民の友好親善5団体の共催で、モンゴル日本友好書道展『蒼天と太陽の絆』が開催されました。書道展にはエルベグドルジ大統領、アルタンホヤグ首相、ボルド外相、オユンゲレル文化スポーツ観光相、エルデネバト友好議連会長、日本の安倍晋三総理とご母堂の安倍洋子様、羽田孜、鳩山由紀夫、海部俊樹の3人の元総理、岸田文雄外相、林幹雄自民党日モ議連会長、二階俊博同議連顧問ほか、多くの政治家・文化人・書道家が作品を出品しました。

また、10月1日には日本の国立劇場で開催された、文化庁芸術祭オープニング公演『伝統芸能の交流 日本・モンゴルの歌と踊り』に、モンゴル国功労芸術家のソソルバラム団長率いる「ビルグーン・オンダラガ歌舞団」が招待参加しました。公演を、皇太子殿下・妃殿下、江田五月参議院日モ議連会長、林幹雄自民党日モ友好議連会長、安倍総理のお母様の安倍洋子様、杉山晋輔外務審議官、文化庁長官ほか政財界・文化人・芸術家・外交団など1500名を超える方々が鑑賞されました。その後、ビルグーン・オンダラガ歌舞団は、山梨県北杜市、静岡県伊豆の国市、福岡県福岡市、大分県別府市、玖珠郡玖珠町、大阪府泉佐野市での公演を行いました。

文化交流取極締結40周年記念の枠組みでは、写真展・絵画展・人形展・芸術公演・セミナーなど20以上の文化・広報行事が開催されました。

市民団体や地方自治体の直接交流:
市民団体や地方自治体の直接協力は活発に発展しています。モンゴル国と交流する日本の団体は1950年代から創設され、文化・芸術・市民交流を発展させるための活動を行なっています。我が国との友好交流運動を先頭に立って進めてきたのは、モンゴル国に抑留されていた方々であったことは特記に値します。モンゴル国には日本との友好親善・文化交流団体が30以上あり、日本には北海道から沖縄まで70以上の団体が活動しています。

モンゴル国と日本の市民交流の重要な一部分は、日本の大相撲の土俵の上で活躍するモンゴル力士たちです。1992年以降、日本の角界でモンゴル力士が活躍していることは、モンゴルの広報と友好交流の雰囲気づくりに役立っています。2014年現在、3名の横綱を先頭とする28名の力士が力を競い合っています。

地方自治体の直接交流:
1990年代以降、モンゴル国のトゥブ(中央)県と鳥取県、ウブルハンガイ県ホジルト郡と長野県丸子町、バヤンホンゴル県と大分県、首都ナライハ区と北海道新冠市、ウランバートル市と宮崎県都城市・北海道札幌市などが直接交流関係を締結し協力しています。
2008年には首都スフバータル区と長野県佐久市、ウブルハンガイ県ハルホリン市と神奈川県鎌倉市などが協力協定を結びました。
2011年7月にドルノゴビ県と静岡県、2012年にウブルハンガイ県と群馬県、2014年にフブスグル県と新潟県などが協力覚書を結んでいます。
さらに、ホブド県と和歌山県、ドルノド県と福岡県、首都ソンギノハイルハン区と静岡県伊豆の国市などが直接交流締結に向けて進んでいます。