モンゴル国と日本の防衛・安全保障協力

2023-04-10


 

2012 年にモンゴル国国防省と日本国防衛省が「防衛協力・交流に関する覚書」、2015 年に両国政府が「人道的援助及び災害救助並びに国際連合平和維持活動の分野における教育及び訓練のための協力に関する協定」に調印したことにより、法制度的根拠が整えられたため、防衛分野での協力が活発になり、両国関係において重要な位置を占めるようになりました。 

モンゴル国と日本の防衛交流と協力は、あらゆるレベルでの相互訪問と政策対話、防衛専門人材育成、工兵部隊と軍病院に対する「能力構築支援事業」、モンゴル国で実施されている国連平和維持活動の枠組みでの多国間共同訓練「カーン・クエスト」への陸上自衛隊の参加、その他、国際会議・セミナー・展示会などへの相互招待参加などの方向性で成功裡に発展しています。 

両国の防衛部門における協力を評価して、将来の方向性と施策を企画し、また地域の安全保障問題について意見交換を行なうモンゴル国国防省と日本国防衛省の間の政策対話メカニズムが確立されています。 

両国間の重要な協力のひとつであるモンゴル国軍の工兵部隊と軍病院に対する日本の自衛隊の「能力構築支援事業」は、モンゴル国軍の発展と改革、特に工兵部隊の能力向上と国連平和維持活動に着任する専門的人材育成に貴重な貢献をしています。 

1999年以来、日本国政府はモンゴル国軍要員をあらゆるレベルの防衛教育機関で受け入れています。 

モンゴル国で毎年実施されている多国間共同訓練「カーン・クエスト」には、陸上自衛隊の部隊が派遣されています。