モンゴル国と日本の政治関係

2023-04-10


モンゴル国と日本の政治関係

 

両国は 1972 年 2 月 24 日に外交関係を樹立しました。 日本はわが国の「第三の隣国」であり、重要な戦略的パートナーです。

 

モンゴル国は1972年6月に東京に大使館を開設し、日本は1973年にウランバートルに大使館を開設しました。

 

モンゴル国と日本は、1996 年に「総合的パートナーシップ」、2010 年に「戦略的パートナーシップ」、2022 年から「平和と繁栄のための特別な戦略的パートナーシップ」関係を成功裡に発展させています。

 

両国政府は、外務省間戦略対話、外交・防衛・安全保障政策対話などを定期的に開催し、二国間関係や地域の安全保障などの幅広い戦略的問題について意見交換しています。

 

両国政府の関係省庁間におけるあらゆる種類の戦略・政策対話およびその他の形態の協力は順調に拡大しています。

 

両国は自由・民主主義・法の支配を尊重するパートナー国として、地域および国際場裡での協力を深めています。両国政府は、地域および国際舞台における互いの外交政策と活動を相互に尊重し支持してきました。例えば、モンゴル国政府は日本が国連安全保障理事会の常任理事国になることを一貫して支持しており、日本国政府はモンゴル国の非核兵器国の地位が国際的に認められることを一貫して支持してきました。

 

両国の政治的相互信頼は年々強まり、ハイレベルの相互訪問が成功裡に行われています。具体的には、2022年11月にモンゴル国大統領、2023年3月に国家大会議議長、2021年の東京オリンピック開会式と2022 年の安倍晋三元首相の国葬の際にモンゴル国総理大臣が日本を訪問しています。日本国外務大臣は、2019年、2020年、2022年と連続してモンゴル国を訪問しました。

 

両国の交流と協力のロードマップとなる、戦略的パートナーシップのための中期行動計画(2013―2017年) および 戦略的パートナーシップのための中期行動計画(2017―2021年) は成功裡に実施されました。

 

モンゴル国のフレルスフ大統領と日本の岸田文雄首相は、2022年11月に公式会談を行い、その成果として、「モンゴル国と日本の平和と繁栄のための特別な戦略的パートナーシップ」の発展を目指す共同声明を発表しました。共同声明付属文書として平和と繁栄のための特別な戦略的パートナーシップのためのモンゴル国と日本の行動計画(2022年~2031年) が制定されました。この行動計画の中で、両国は次の4つの主要分野で協力を深めることを決定しました。

 

I. 政治・安全保障

Ⅱ.経済、貿易・投資協力

III. 「人を中心とした」発展と市民の相互交流

IV. グローバルな課題における協力

 

モンゴルと日本はこれまでに下記の法的文書を締結しています。

 

1. モンゴル人民共和国と日本国の外交関係樹立に関する口上書 1972年2月24日 モスクワ

 

2. モンゴル人民共和国と日本国の文化交流に関する取極 1974年9月23日 ウランバートル

 

3. モンゴル人民共和国と日本国の経済協力に関する協定 1977年3月17日 ウランバートル

 

4. モンゴル人民共和国と日本国の政府間貿易協定 1990年3月20日 東京

 

5. 日本の海外協力隊の受入に関するモンゴル人民共和国と日本国の政府間取極 1991 年3月19日 東京

 

6. 航空に関するモンゴル国と日本国の政府間協定 1993年11月25日 東京

 

7. 日本のシニアボランティア受入に関するモンゴル国と日本国の政府間取極 1999 年 ウランバートル

 

8. 投資の相互保護と促進に関するモンゴル国と日本の政府間協定 2001年2月15日  東京

 

9. モンゴル国と日本国の技術協力に関する政府間協定 2003年12月5日 東京

 

10. 人道的援助及び災害救助並びに国際連合平和維持活動の分野における教育及び訓練のための協力に関するモンゴル国と日本国の政府間協定 2015年6月2日 ウランバートル

 

11. 経済連携に関するモンゴル国と日本国の協定(EPA) 2015年2月10日 東京

(EPAの実施に関する協定は 2016 年 5 月に成立、EPAは 2016年6月7日発効)