駐日モンゴル国特命全権大使バヤルサイハンの奈良県初訪問
バヤルサイハン大使は奈良県天理市を訪問し、並河健市長と会談しました。会談では、モンゴル国と日本の地方間における文化・スポーツ・経済交流に関して幅広く意見交換が行われました。
またバヤルサイハン大使は、奈良公園観光地域活性化総合特区の取り組みについて視察しました。奈良公園は2013年に内閣府より「観光地域活性化総合特区」に指定されました。
この観光特区では、地域経済の活性化、地域再生に向けた民間企業の参加促進、民間部門への政策的支援、公園に関する許認可の迅速化、経済効果の高い案件への低利融資、観光客の寄付金を活用した商品やサービスの向上など、全国共通の規制とは異なる独自の施策が導入されていることが特徴です。
奈良公園観光特区内には、1000年以上の歴史を持つ春日大社や東大寺大仏殿、国際会議やセミナーが行われる奈良春日野国際フォーラム会場があり、年間約1200万人の国内外からの観光客が訪れています。また、公園内では約1300頭の鹿が人々と共存しており、長年にわたり観光ブランドの一つとして親しまれています。
モンゴル国政府が推進する観光促進政策「Go Mongolia」の一環として、奈良公園特区の優れた事例を学び、成功している取り組みをモデルとして導入する可能性について、今後協力を検討していくことで意見が一致しました