東京で「モンゴルの日」祝賀レセプションを開催
1924年11月26日のモンゴルの共和国宣言および初めての憲法制定101周年、ならびに「モンゴル誇りの日(チンギスハーン生誕の日)」を記念し、2025年11月26日、東京の明治記念館にて「モンゴルの日」記念行事が開催されました。
バヤルサイハン大使 は祝賀レセプションで開会の挨拶を行い、続いてモンゴル国のガンホヤグ副首相、日本の鈴木憲和農林水産大臣、長島昭久衆議院日本・モンゴル友好議員連盟会長、島田智明外務大臣政務官らが祝辞を述べました。
バヤルサイハン大使は挨拶の中で、100年前にモンゴルが独立と自由、法の支配の基礎を築く歴史的決断として憲法を制定したことが近代的発展の礎となったと述べ、モンゴルと日本が1972年の外交関係樹立以来、半世紀の歴史的段階を経て関係を深化させ、現在では「平和と繁栄のための特別な戦略的パートナーシップ」の高いレベルで、あらゆる分野で関係が発展していると強調しました。さらに両国関係は、二国間のみならず地域と世界の平和と持続可能な発展に大きく貢献していると述べました。
そして、本年7月に行われた 天皇皇后両陛下によるモンゴル国への初の国賓としてのご訪問が、共通の価値観と相互の信頼に基づく両国の友好関係史に金字塔として永く刻まれ、両国民の親密な交流を一層強化するための特別に重要な歴史的出来事であったことを強調しました。
今後、両国の「平和と繁栄のための特別な戦略的パートナーシップ」をより深化させ、モンゴルの文化・芸術・伝統の広報発信、国民間の相互理解と友好のさらなる強化、貿易・経済関係の拡大、投資促進、地域の平和と持続可能な発展に向けた協力を、モンゴル国の長期発展ビジョンと連動させて進めていくことを目指すことが表明されました。
祝賀レセプション会場では、モンゴル国政府が2023〜2028年を「モンゴル訪問の年」としたことに関連し、モンゴルの歴史・文化・伝統を紹介するため、会場に ゲル(モンゴル遊牧民の住居) を設置し、来場者には乳製品の試食が提供されました。また、シャガイ(羊のくるぶしの骨)射的競技 のデモンストレーションが行われ、参加者の関心を集めました。ロビーでは天皇皇后両陛下のモンゴル国ご訪問写真展が開かれました。
モンゴル国の国家賞受賞・功労芸術家で日本の「旭日双光章」を受章した俳優・演出家のソソルバラムさん、日本で活躍する歌手のアリウンツェツェグさん、ビズィヤさんが歌い、民族楽器演奏グループ「イフ・タタラガ」が演奏を披露しました。
モンゴル国産品の紹介として、「モンゴル国伝統刺繍作家協会」、革製品ブランド「LGS」、天然岩塩を生産する「バヤン・
ドゥルト・タワグ」社、無添加オーガニック製品の「Solo Sun International」社、羊毛・カシミヤ・ヤク製品のブランド「NAGO」を手掛ける「アガル・ベイジ」社が製品の展示を行ないました。
またこの日、バヤルサイハン大使は、モンゴル国と日本の友好関係の発展に卓越した知識・才能・努力をもって貢献した日本国民に対し、モンゴル国の国家勲章を授与しました。
歴史的な日に開催された「モンゴルの日」記念行事には、モンゴルを愛し、両国の友好関係の深化に尽力されてきた日本の政治・経済・社会・文化・芸術界の皆様、地方行政の関係者、日モ友好団体、元駐モンゴル国大使、モンゴル国名誉領事、文化大使のほか、日本在住のモンゴル国民コミュニティの代表など、700名以上が参加しました。